Two of us
「えっ」

驚いているキミカをお姫様だっこで寝室に運ぶ。

ふわりとベットにおろされると、躊躇なしで最後の一枚まで足から引き抜かれてしまった。

寝室もまだ遮光カーテンはひかれておらず、西日が差し込んでいた。

「・・・あぁ・・・すごくきれいだ・・・」

紘一郎はベットの上で膝を寄せて体を隠そうとしているキミカを見つめ、柔らかく微笑んだ。

キミカが恥ずかしそうに足をもじもじするたびに、色香が漂ってくるようだ。

紘一郎は自分もすべて脱ぎ去ると、ゆっくりとキミカをベットに横たえた。

そして、ついばむように唇を味わうとぴったりと体を合わせキミカを抱きしめた。

「ごめんね・・・」

キミカは何を謝られたのかわからず、紘一郎の顔を見つめる。

「・・・初めての時、痛かったでしょ」

紘一郎の言葉に、一気に初めての夜のことが思い出される。
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