Two of us
何度かそこを行き来させると、するっと入り口にたどり着く。

一也はそこからゆっくりと腰を押し入れた。

「・・・うぁ」

一也が苦しそうに眉をひそめる。

「・・・え?痛いの?」

私は心配になって思わずそう聞いてしまった。

「・・ば、バカ。違うよ」

「え?じゃ・・・」

何?って聞こうとしたら、一也は真っ赤になって早口で言った。

「気持ち良すぎるんだよ!!」

「あ・・・」

その言葉に今度は私が真っ赤になる。

言ってしまった一也はもうあきらめたのか、そのままつづけた。

「どんだけおまえの裸想像したと思ってるんだよ。俺だって・・・っ・・・普通の男、なんだから・・・っ・・な」

ぎゅうぎゅうと押しつけられるそれが私の中でいっぱいになる。
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