Two of us
呼吸が整ってから瞼をあけると、一也が優しい目で私を見つめていた。

「・・・キミカ」

名前を呼び、キスを交わす。

「一也・・・」

ああ・・・なんて、愛しい時間なんだろう・・・・


紘一郎さんのときはこんな甘ったるい空気じゃなかった・・・・


それは仕方のないことなんだけど・・・











それから私は一也とつきあい始めた。

紘一郎さんは実家を出て、会社の女の子と社内恋愛の末もうすぐ結婚するらしい。

意外にも出来ちゃった婚らしいけど、時折見かける紘一郎さんは幸せそうだ。


私はというと、高校を卒業して一也と一緒に暮らしながら大学に通ってる。

相変わらず一也はモテるけど、幼なじみ一筋っていう噂があっと言う間に広がり、前とは違った意味で人気者だ。

一緒に暮らしてからは少しだけ一也の束縛がきつくなったけど、それはそれで心地良い。

一也は私のもの

私は一也のもの


もう不安になんてならなくてもいいんだっていう安心感がある。





私たちも大学を卒業したらすぐに入籍するつもり。


なんて、まだ両親には話してないけどね
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