空の彼方に
2.もう待てない
こんばんは、トーコです。

夕べはいきなりあんなことになってしまって

嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・

でも・・・


「あ?なんだよ」

振り向けば頬に唇が触れてしまいそうなくらい近くに大好きな彼方がいて

すっごく幸せな気分です。

「あ・・・あのね・・・」

彼方が夜は俺の部屋に来いって言うから来たんだけど・・・


「重く、ない?」

私はソファーの上で、ソファーではなく彼方の膝の上に座らされていた。

「重くない」

「で、でも・・・」

彼方は私を抱っこしたまま難しい専門書を読んでいる。

時々エグいイラストがあって、私はまっすぐに見ていられなかった。
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