空の彼方に
「や、やだ・・・」

私が目を逸らすと彼方は強引にパジャマのズボンを脱がせてくる。

後ろから抱きしめられたままで、私は抵抗できない。

「だめだ。お仕置きなんだから」

そういいながら、下着も一緒に引き抜いた。

まだ電気だってついてるし、彼方の顔も見えなくて私はどんどん不安になる。

「ほら、見てみろ」

その声に振り向いてみると、彼方はにやにやとあごでその方向を示す。

前を見てみると、部屋の隅には姿見が置いてあって、私たちの姿を映していた。

「・・・やっ」

恥ずかしくて私は身をよじる。
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