空の彼方に
「ほら、仕事しろよ」

「彼方が触るから集中できないよ」」

「・・・集中したい?」

「したいです」

改めて座りなおして、筆を走らせると今度はシャツの中に手を入れてくる。

やわやわと優しく胸をなで上げられ、時折先端をはじかれる。

「ちょ・・・や・・」

私は筆をもっていられなくなって、筆置きにおろした。

「・・・・・久しぶりだから、したかったんじゃないのか?」
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