空の彼方に
「・・・・」

ふと彼方の手が止まって、私は膝から下ろされた。

「・・・彼方?」

どうしよう・・・怒っちゃった?

その表情を見ようと振り返ると、彼方の顔は真っ赤になっていた。

「・・・一度しか言わないからな」

「え?」

彼方が立ちあがって、私を壁へと追いやった。

彼方が壁に手をついて私に体ごと寄り添ってくる。



・・彼方・・・?
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