空の彼方に
「・・・いい、か?」

ゆっくりと目を開けると、ぽたぽたと汗を降らせてくる彼方が切なそうに見つめていた。

「・・ん・・・っ・・・」

私は必死でうなづくと、彼方の指が蕾を撫でた瞬間、その衝撃でイってしまった。

「・・・う・・・っ・・・あぁ・・・」

それと同時に彼方の声が漏れる。

ぶるぶると震えながらも、なお腰を動かして私の中へと熱いものを流し込む。



初めてそのままに感じる彼のものに、私は嬉しくなった。

しばらくの間二人はそのままで、息が整うのを待つ。

それでも彼方は待ちきれないようにキスをせがんできた。
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