君色
2.今度こそ君に届きますように
岡田さん・・・じゃなかった、伊織さんと付き合い始めて1週間。

伊織さんは本当に真面目な人で、ちゃんとトーコちゃんにも私のことを話していた。

「真秀さん、良かったねー」

そう言いながら、トーコちゃんの雰囲気も以前とはどことなく違う。

「トーコちゃんもなんだか幸せそうだね?」

そう言うとトーコちゃんは、ばっと顔を赤らめた。

あれ・・・?

もしかして・・・

「・・・うん・・・幸せ、だよ」

トーコちゃんが少しだけうつむくと、シャツの襟の隙間から赤く色づいた場所が見える。
< 30 / 81 >

この作品をシェア

pagetop