君色
『仕事、終わった?いつもの喫茶店で待ってる』

そのメールに私は頬を緩ませた。

嬉しい・・・

伊織さんに会えるだけで、こんなに幸せに感じる。

毎日毎日ドキドキして、もっと会いたくなる。

私は早く伊織さんに会いたくて、足早に駅前へと向かった。

喫茶店に入ると、奥の席で伊織さんが手をあげてくれる。


伊織さん・・・


「ごめんなさい。遅くなって」

「いや、大丈夫。お腹空いただろ?何か食べに行く?」

「はい!」

そう返事をすると、伊織さんは嬉しそうに目を細めた。
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