君色
「触るよ」

大きな手がゆっくりと私の胸の膨らみにかぶさり、暖かくなった。

私が大丈夫なのを確信すると、もう片方の手が少しずつTシャツの裾を持ち上げる。

伊織さんの大きな手は私の胸の形をなぞるようにゆっくり大きく円を描く。

Tシャツを肩のあたりまで持ち上げると、伊織さんは片手で背中のホックをはずした。

「恥ずかしい・・・」

私は手を交差させて、自分の肌を隠そうとした。

「恥ずかしくない・・・真秀の肌、すごくきれいだ」

伊織さんはそう言って鎖骨のあたりにキスをすると、下着の中に手を入れて直接私の肌に触れた。

手のひらが先端に触れて、思わずびくんと体が震える。

その指先がゆっくりと優しく胸のふくらみを撫で、形を変えるように揉みしだいた。
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