君色
「・・・んっ・・・」

次にびくんと反応してしまったのは、その先端に触れた温かいもののせいだった。

「大丈夫？」

伊織さんの舌がその周りをゆっくりと舐める。

私は恥ずかしくて目を開けていられなかった。

「・・・ん・・・ぁ・・」

時折送られてくる強い刺激に、体の芯が熱くなるのを感じる。

再び伊織さんの唇が重なってくると、今度は伊織さんの指先が私の腿に触れた。

思わずびくっとしてしまったものの、その手のひらの温かさが伝わってきてすぐに落ち着いた。

しばらくキスをしながら、伊織さんの手は太ももの辺りを撫でていたが、不意に唇が離れると伊織さんは体ごとベットの下のほうへと移動した。

ハーフパンツに手がかけられ、ゆっくりと足から抜かれる。

「汚すといけないから、脱いでおこうか」

そう言いながら、伊織さんの手が私の下着を引き降ろした。
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表紙・目次

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