君色
「ん・・・あぁ・・っ・・」

自分でもびっくりするほどいやらしい声だった。

私は思わず自分で口をふさいでしまう。

「・・・なんで押さえるの」

伊織さんが這い上がってきて、その手を口から離す。

「・・・だって、恥ずかしい・・・・」

散々男性を拒否していたのに、こんな声を出してしまうなんて、自分がまるで淫乱になったみたいで本当に恥ずかしかった。

「でも、それは感じてくれてるってことだろ?もっと聞かせて・・・もっと気持ち良くしたいから」

そう言いながら、伊織さんは胸の先端を口に含んだ。

「ん・・・んんっ・・」

それでも私は声が漏れないように口をぎゅっと結んだ。

すると、伊織さんの手が腿の内側を撫でながら足の付け根に触れた。
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