君色
「・・・嬉しいな・・・こんなになるほど真秀が感じてくれてるなんて・・・」

伊織さんの指がさっき舌でつついた場所に触れる。

「指・・・入れるけど、痛かったら言って」

私は恥ずかしくてぎゅっと目をつぶったままうなづいた。

伊織さんの指がゆっくりと入り口に向かって行く。

「真秀・・・目を開けて」

その優しい声にゆっくりと瞼を開けると、目の前に優しい笑顔があった。

「・・・目を開けて、俺を見てて・・・怖くないだろ?」

その優しい笑顔を見つめていると、ゆっくりと力が抜けているのがわかる。

「そう、いい子だね・・・」

ご褒美と言いながら、伊織さんがキスをくれる。

やがて、入り口から伊織さんの指がゆっくりと入ってきて苦しくなった。
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