君色
「・・・今日も?身体、大丈夫なのか?」

恥ずかしいんだけど、私は小さくうなづいて伊織さんの唇を受け止める。

伊織さんの唇がキスに飽きると、首筋を伝って鎖骨に吸いついた。

「・・・なんか、幸せだな・・・」

伊織さんは私のシャツのボタンをゆっくりと外しながらつぶやいた。

本当に・・・

幸せ・・・


私は結婚してから、少し仕事を減らしてもらって家事を中心に毎日を過ごしてる。

伊織さんのために作る食事や、伊織さんが着てたシャツをアイロンがけしたりしていると、本当に結婚したんだなぁって実感する。

本当言うと、左手の薬指にある指輪がまだなんだかくすぐったい。
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