君色
「本当に・・・真秀の身体はきれいだな・・」

空気にさらされた肌の上を伊織さんの大きな手がすべり、身体のラインをなぞっていく。

その左手の薬指にもおそろいの指輪が光っていて、私は幸せに身を震わせた。

その大きな手が私の胸の膨らみをすっぽりと包み込んで、その弾力を確かめてる。

「本当に・・・柔らかくて・・・毎日でも何回でも君を抱きたくなるよ」

ここのところ毎日しているせいか、だんだんと伊織さんのセリフも大胆になってくる。

伊織さんの唇は鎖骨からゆっくりと移動して、ようやく胸元に降りてきた。

赤い舌がゆっくりと先端を避けて、這い回る。

「・・・ん・・・伊織さ・・ん・・」

私は手を伸ばして、さらさらの伊織さんの髪に触れた。

生暖かい舌の動きに、先端にふれられなくても私は身体が震えてしまう。
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