Primo Amore(初恋)
「ところで、実夏ちゃんこれから食事行くんだけど、一緒に行くかい?」

「食事?」

「うん、俺の甥っ子が就活でこっちに来ててね」

「甥っ子!?男!?」

「う、うん・・・」

イオリンはなかばあきらめたような笑顔でうなづいた。

「いいの?」

「いいよ。せっかくだし」

「行く!行くよ!」

あーこんなことなら、お気に入りのスカート履いて来れば良かったなぁ・・・

私はテーブルの下で、今日着てきたワンピースを見て嘆いた。
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