Primo Amore(初恋）

「・・・わ、笑わないでよ・・・こんなこと初めてで・・・」

「うん・・・でも、聞かせて」

顔を真っ赤にしている慧くんは、口元にきゅっと力を入れるとまっすぐに私を見つめた。

そして、ゆっくりと私を抱き起して、耳元にささやいた。

「君が好きです」

優しく甘い低い声が私の体を支配する。

「もう一回・・・」

私は思わずそうねだる。

「・・・好きだよ・・」

慧くんは照れながらも、私を抱き寄せ私が飽きるまでその言葉を聞かせてくれた。

いつしか言葉はキスに代わり、私たちはむさぼりあうように唇を重ねた。

「・・・慧く・・ん・・・ん・・・っ・・・も・・・したい・・・」

私はもう、我慢できずに慧くんにおねだりをした。