-Free-
私は屋上にごろんと寝てみた。
入道雲が動いてる。
入道雲がわたあめみたい。
ソフトクリームのようにふんわりしてる入道雲はだんだん形を変えた。
「食べられた…?」
クスッと自分で笑ってしまった。



「遅いなぁ…和也…2時間は待った…!!」

夕日が誰かに食べられた入道雲にキレイに映えている。

「保健室にずっといんのかなぁ……」
私は保健室に向かった。
やはり扉はギギィッという音をたてた。
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