あたしと彼の恋愛事情
越えられない一線
……ピンポーン―。
「はぁい」
こんな夜更けに、あたしの部屋に来る人なんて…。
―ガチャ…。
「よお、陽菜。これ、持って来た」
「佑真」
やっぱり、佑真だった。
「悪いな。山川じゃなくて」
「そんな事言ってないでしょ?入る?簡単で良ければ、ご飯作るし」
「ああ。じゃあ、お邪魔する」
佑真で嬉しいよ。
本当はね、“嬉しい~!”って、抱き着きたいくらい。