あたしと彼の恋愛事情
「え~?もう、何言ってんのよ」
完璧、出来上がってんじゃん。
「まあまあ、安心しろ矢吹。いい知らせがあるから」
「いい知らせ?」
田島くんはニヤっとした。
「実はさオレ、宿泊担当の幹事なんだ」
「え?じゃあ、田島くんが部屋とってくれたの?」
「そう。でもな、ホテルの手違いで、人数分の部屋がとれなくてさ」
「じゃあ、オレたちに別のホテルに行けと?」
佑真はまだ眉間にシワを寄せてる。