あたしと彼の恋愛事情


ドアが閉まった所で、靴も脱がずに、由里香が何かを差し出してきた。


「これ、陽菜のネックレスだよね?」


「あっ…」


それ、どこかに落としたと思って、探してたやつじゃない。


「佑真のベッドの下にあったの。何で?」


「え…?」


一瞬にして、背筋に冷たいものを感じる。


「由里香ちゃん、それ本当に西田のなのか?勘違いとか…」


震える声で、山川くんがそう言った。




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