あたしと彼の恋愛事情
「ちょっと待ってよ。でも、この仕事…」
あたしたちへのペナルティーで、取り上げられたものなのに…。
状況が飲み込めないまま、
「山川く~ん!お客さん!」
来客で、山川くんは席を立った。
「お前たちの代わりに、取材のアポ取っておいたから」
そう言って、得意げに笑って行ったけど。
「どうなってんだ?」
呆然と佑真は、書類を手に取る。
「あたし、支社長に聞いてくる」
「あっ、おい。陽菜!」
一体どうなってるの?
あたしは走って、支社長の元へと向かったのだった。