あたしと彼の恋愛事情


「ちょっと待ってよ。でも、この仕事…」


あたしたちへのペナルティーで、取り上げられたものなのに…。


状況が飲み込めないまま、


「山川く~ん!お客さん!」


来客で、山川くんは席を立った。


「お前たちの代わりに、取材のアポ取っておいたから」


そう言って、得意げに笑って行ったけど。


「どうなってんだ?」


呆然と佑真は、書類を手に取る。


「あたし、支社長に聞いてくる」


「あっ、おい。陽菜!」


一体どうなってるの?


あたしは走って、支社長の元へと向かったのだった。




< 228 / 253 >

この作品をシェア

pagetop