あたしと彼の恋愛事情


「支社長!あの…仕事、どういう事ですか?」


「ああ。やっぱり来たか」


支社長は、忙しそうにパソコンを見ている。


「いや、山川がな。全部誤解だって言ってくるから」


「誤解…?」


あたしは身を乗り出す様に、支社長のデスクへ両手をつく。


でも、忙しい上司は、こちらには目もくれず、どこか適当な感じで返事をしてきた。


「元々、矢吹と西田が付き合ってるのを、自分が邪魔したってな」


「えっ!?」


山川くんが、そんな事を…?




< 229 / 253 >

この作品をシェア

pagetop