あたしと彼の恋愛事情
――それから二週間。
あたしたちは、とにかく仕事をした。
徹夜の日もあったし、佑真はとにかく、
「山川の気持ち、無駄にしたくないから」
と言って、寝る間も惜しんで原稿を作っていた。
その甲斐あって、思った以上に、早く仕事は仕上がったのだった。
「よ~し。後は、評判を聞くだけか」
山川くんがそう言うと、
「それは来月の話しだけどな」
って、佑真が返す。
まるで、最初の頃の様に、自然な関係になっているから凄い。
「二人とも、お疲れ様。とにかく、ヒゲくらい剃ってきたら?」