あたしと彼の恋愛事情
そんな雰囲気が嫌で、一人暮らしを始めたのもあるだけに、佑真を紹介するなんて…。
有り得ない。
「オレは、陽菜と結婚したい。それくらい本気なのに、お前が違うのかよ」
「あたしも一緒よ!ただ…」
「ただ?」
せっかく、またこうやって巡り会えたんだもん。
しばらくは、落ち着いて付き合いたいじゃん。
大学生になってからも、何かある度に、佑真との事が引き合いに出されてたのよ?
警戒するって…。
「ただ、やっぱり、今じゃなくてもいいと思う。もう少し、落ち着いてからで…」
そこまで言うと、佑真は布団をかぶり、背を向けた。
「オレ、陽菜の事が分かんねぇ」