あたしと彼の恋愛事情
山川くんの冗談は、時々ドキッとしちゃう。
「うん。ありがと、山川くん。でも、もう大丈夫。絶対に迷ったりしないから」
「そっか。矢吹はどうでもいいけど、西田には幸せになって欲しい」
「山川~!」
そんな二人のやり取りを、笑いながら眺める。
大丈夫。
やっと、やっと取り戻せた恋を、あたしは大切にするから。
失った友情と、返した指輪の分まで、この恋を絶対に離さない。
この先、どんな大変な事があっても、迷わないから。
自分の気持ちに…。