あたしと彼の恋愛事情
「あ~、落ち着かない!」
家で一人、ベッドに寝転がりながら、あたしは天井を見つめる。
佑真、もう帰ってるよね。
この下にいるんだ。
そう思うと、歩く音すら気を遣う。
これって、ただの偶然?
それとも、神様がくれたチャンスなのかな…。
佑真の事は、誰にも話していなかったから、相談出来る人もいない。
だからか、余計にモヤモヤとしていた時だった。
―ピンポーン…。
チャイムの音と共に、あたしは起き上がった。