promesse

-学校-

俺の名前は
辻 建斗(つじ けんと)
友達からは通称「つじけん」って呼ばれている
ごく普通の冴えない高校ニ年生だ

「つじけーん、今からファミレス行こうぜ。」

そう叫びながら俺を呼ぶのは
幼い頃からの親友
安田 知道(やすだ ともみち)
頭が良くて運動神経も抜群な
いわゆる何でも出来るやつだ

「ごめん、今日は用事があるんだ。」

別に用事があった訳ではないのだが
知道とファミレスに行くと
日々のストレスが溜まっているのか
坦々と愚痴を言い続け、毎回三時間くらいは
ファミレスに居続けるのだ

それに今日は早く帰って
テレビでもみながらゆっくりしたかった

「えーっ、つじけん来ないの?
アンタいないとつまんないじゃーん。」

そう言い放ったのは
またも幼い頃からの付き合いをもつ親友
清水 麻里(しみず まり)
こいつは良い奴なんだが少し抜けている
俗に言う天然ってやつだ

「用事があるんだから仕方ないだろ
まぁ、また今度皆で行こうぜ」

俺はそう言うと
少し早足で教室から出た
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