しだれ桜の木の下で





授業が全て終わったら、急いで校舎から出た。




その足でまっすぐしだれ桜に向かう。


翔の元にまっすぐに。




そこまで急ぐ必要は無かったけれど、私が会いたくて、会いたくて、しょうがなくて……気が付いたらまた走っていた。





何でだろ……。





こんなに急がなくても翔はいなくならないのに。





私のことを絶対に待ってるはずなのに。





何でこんなにも不安になるんだろ————





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