しだれ桜の木の下で




あぁ!もうっ!!


焦れったい!!!!




「あたしが聞いてるのは、あたしの体の負担じゃなくて、翔が大切な人達に会いたいかどうかなの!!」




翔は私の大声に驚いたのか少しだと後ずさる。




「会いたいんでしょ!? 何で素直に言わないないの!?」




縋るように叫んだ私に翔はふわりと笑った。




「会っちゃいけないんだよ」


「なんで!?」




なおも食い下がろうとしない私に翔はハハッと渇いた笑いを洩らした。


あっ…と気が付いた時にはもう遅い。




「俺、もう死んでるから」




翔のことを深く傷つけてしまっていた。





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