しだれ桜の木の下で
「おばさん……昨日は来れなくてすみませんでした…」
「別にいいのよ。 来てくれただけでいいの」
深々とお辞儀をするとおばさんは私のことを抱き締めた。
おばさんの目は腫れていて、すごく痛々しかった。
「おばさん…そろそろ行かなきゃ」
そう言って手を離すと私にあるものを差し出した。
「これで拭いて? 可愛い顔が台無しよ」
それせようやく私が泣いているのが分かった。
「おばさんこそ…化粧が落ちちゃいそう」
「あら、大変!」
そう言って顔を見合わせると2人でフフッと笑った。
翔が生きてる時よく遊びに翔の家にいった。
おばさんは私のことをとても可愛がって実の娘のようにしてくてれた。