しだれ桜の木の下で




だけど、その願いは無情にも打ち砕かれる。





「あとちょっとで俺は完全にこの世から消えるってこと」





——翔自身の手で。





信じたくないのに、頭の何処かでは理解できてる自分がいた。





「……あと、どれくらい……」




翔はその問いに悲しそうに笑った。




「あと2日ぐらい」




今度こそ頭が真っ白になった。









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