しだれ桜の木の下で
それに翔は学校でもあっという間に自分の居場所を作り上げた。
何時の間にか、クラスのムードメーカーとも呼べる存在になった。
でも、どんどん仲良くなると同時に翔と他の子の差が浮き彫りになっていった。
体を激しく動かせない翔は友達と外で遊ぶなんてこと、出来なかった。
最初はしきりに誘っていた子達もだんだん誘わなくなり、翔は休み時間教室でボーッとしていることが多かった。
小学生は女子でも外で男子と一緒に遊ぶから教室に誰もいなくなることが度々あった。
そんな時私はいつも教室に残ってよくテレビの話とか一緒にしていた。
よく宿題とかも一緒にやってた。
そのおかげで私は宿題を忘れることが無かった。
それに翔は勉強を教えるのが凄く上手で私は勉強がどんどん好きになった。
その気持ちは今でも残ってて、私が好成績を収め続けられるのはこの頃の勉強会のおかげだと思っている。