しだれ桜の木の下で




その時裕樹が私のことをと見ていていることに気が付いた。





「どうしたの?」


「………来年も来ような。 その次も、またその次も、ずっと」




その姿が翔に被る。




『来年も来ようぜ、その次も、またその次も、ずっと』





そう約束した時の翔と同じような微笑みでいうもんだから、思わず涙が出てきた。



「うん!」




そう言うと私は裕樹に抱きついた。







~ Fin ~














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