時計兎
頭のヒューズが飛ぶ。


自ら進んでそこに倒れている


そうとしか考えられなかったからだ。

不審に思いながら、もう一度肩を叩き、声をかけようかと考えを巡らした。


「あぁ、もう!」

今度は完全に立ち上がり、少女が叫んだ。

――え?

「そこにいられると邪魔なんでどっか行ってもらえませんか!?」
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