さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
始まり
タイムスリップ
「翼ぁ、もう飽きたよ。」
これで、8つ目。
いい加減足もパンパンに張ってきたし、せっかくの修学旅行なのにお寺しか回らないって何!?
「見ろよ!壬生寺だぞ!」
知らないよ、そんなの!
叫ぼうとしてぐっとこらえる。
せっかく京都に来たのに・・・。
目の前に立ちはだかる茶色いお寺を見ていたら段々虚しくなってきて、目に涙が溜まってくる。
「ここは新選組ゆかりの寺なんだ。中世の頃に寺を再興したのがな・・・。」
またこれを聞くのか、と思うとため息が出てくる。
翼は、根っからの歴史ヲタク。
勿論歴史は中学のころから首位をキープし続けている。
尊敬するけど、こういう時はもう呆れるしかない。
これで、8つ目。
いい加減足もパンパンに張ってきたし、せっかくの修学旅行なのにお寺しか回らないって何!?
「見ろよ!壬生寺だぞ!」
知らないよ、そんなの!
叫ぼうとしてぐっとこらえる。
せっかく京都に来たのに・・・。
目の前に立ちはだかる茶色いお寺を見ていたら段々虚しくなってきて、目に涙が溜まってくる。
「ここは新選組ゆかりの寺なんだ。中世の頃に寺を再興したのがな・・・。」
またこれを聞くのか、と思うとため息が出てくる。
翼は、根っからの歴史ヲタク。
勿論歴史は中学のころから首位をキープし続けている。
尊敬するけど、こういう時はもう呆れるしかない。
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