さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
守るもの
お姉さん
「平和だね。」
「おう、そうだな。」
優雅に鳥が青い空を飛んでいる。
縁側に出ているとちょっと蒸していて夏も近くなったんだなぁと実感する。
「暇だね、原田さん。」
「おう、そうだな。」
テレビもないし、携帯を使うには充電が勿体ないし、まだ外には出してもらえないし毎日料理して洗濯しての繰り返し。
「原田さん、遊ぼーよ。」
「おう、そうだな。」
変わったことと言えば原田さんに敬語を使わなくなったことくらいで。