さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
「あず!」
翼の声でハッと我にかえる。
光の中に堕ちていく私の腕を翼ががっちりつかんだ。
「翼、駄目!翼まで落ちちゃう!」
辺りは真っ白。
私たちだけ別世界にいるようで。
でも、私どうしてこんなに冷静でいられるの?
翼がいるから?
ううん、きっとこの光がこんなにも優しいから。
―――あず……
誰だかわからないけれど、切ない。
そんな衝動に襲われる。
翼の声でハッと我にかえる。
光の中に堕ちていく私の腕を翼ががっちりつかんだ。
「翼、駄目!翼まで落ちちゃう!」
辺りは真っ白。
私たちだけ別世界にいるようで。
でも、私どうしてこんなに冷静でいられるの?
翼がいるから?
ううん、きっとこの光がこんなにも優しいから。
―――あず……
誰だかわからないけれど、切ない。
そんな衝動に襲われる。