さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
出会い
「・・・い。」
頭がぼんやりする。
「・・い、おい!」
「!?」
目の前には三人の男の人。
ここは、私の家…?
私以外と和室好きなのよね。
部屋も勿論畳。
それにしても、私どうしてここにいるの?
うーん、と悩むけれど頭が朦朧として思い出せない。
もしかして記憶喪失ってやつ!?
いやああ!
少し冷静になって自分の名前を思い出そうとする。
私は、一之瀬 あずみ。
なんだ、ちゃんと覚えてる。