さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―


どうやら、夢を見ていたみたい。



段々と頭が回るようになってきて、一つ一つ記憶を辿る。




修学旅行で翼と壬生寺を見に行って、何か妙な胸騒ぎがして。



壬生塚の橋の真ん中で、誰かの声と一緒に翼と2人で光に飲まれる夢。




夢?



そのわりには明確に覚えている。





ようやく意識がはっきりしてくると、ただ事じゃないことに気が付く。




これは、夢じゃない。
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