さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
「…チッ。」
あ…。
原田さんのこと、すっかり忘れていた。
「原田さ…」
「酒だ酒ー!!」
「うるさいよ原田さん。」
「うるせぇ平助!」
「俺も呑むぜ原田ぁ!」
「さすが永倉さん!」
、
原田さんはどすどすと、永倉さんたちの輪の中に入り込んで行ってしまった。
最近いつもこうだ。
私が沖田さんと話していると、怒ったようにどこかへ行ってしまう。
私、なんかしたっけ?
いや、でも私と2人のときなら普通だし。
どうしてだろう?