さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
「ヒッ!」
なんだなんだ!?
あまりにも驚いて、変な声を出してしまった。
「聞いてみればさっきからため息ばっかり!こんな暑い中外で監視してる俺の身にもなってよ!」
ふすまの向こうから出てきたのは、まるで中学生。
「篠原は相変わらずちいせーな。」
「うるさいっ!」
「ムキになるところもまた可愛い。」
ははっと笑う。
俺の言葉に、篠原は顔を真っ赤にして怒り出した。