さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
…俺またあずのことばかり考えている。
今までずっとあずは隣にいたから、いざこうして離れてみると、
自分の気持ちの大きさに気づくことができた。
いつかこの想いを伝えることができるのだろうか?
その時はあずとの関係が崩れてしまうのか?
「俺は臆病だなあ…。」
今のままあずが笑っていてくれればそれでいいと思う反面、
自分だけのものにしたいという気持ちがある。
矛盾しているな、と思って畳に寝そべったら太陽の熱が心地よくて俺は意識を手放した。