さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―



「そ、そうだね…。」





ほら、思った通り。





さっきまで強く定まっていた瞳が、こんなにも揺れている。





一緒に現代に帰れるならば、今は酷い奴だと思われたって構わない。





ごめんね。





こんなやつで。




俺に好かれていることは、あずにとって迷惑だろう。





でも、どうしても失いたくない。





自傷的な笑いが部屋に響いた。



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