さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―




これで、あずはこの時代に残るとは言いだせないだろう。






…そう、思ったのに。








「私、帰らないよ。」






…え?





今、なんて?






「帰れない理由が出来たから。」





初めて見た。





あずが、前者を優先したところを。






そう言ったあずは、俺の知っているあずではなかった。





強く、なっている。




その中で燃えているのは、唐紅?





いや、もっと淡い色。




薄紅梅。



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