さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―



過呼吸?





ううん、違う。





歴史の一ページをそっと捲る。





これは、瞬間的なものじゃない。








「…労咳…」





ポツリ、呟いてから口にしてはいけなかったことだと気付く。





「…ッはぁ…ッ!」





苦しそうに何度も顔を歪ませる。





どうしたらいい?





彼を、助けたいのに。





助けを。




助けを呼びに行こう。



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