さよなら、いつか。①―幕末新選組伝―
「別に、俺は教養していただけや。」
「あず、本当?」
私はぶんぶんと首を振った。
あの変態行為のなにが教養なのよ!
「どういうことですか、烝さん?」
「うーん、男と女の…性教育?」
いやあああ!
言いやがった、コイツ!
沖田さん、軽蔑するかな…。
絶対するよね。
「そういうこと、やめてあげてください。あずは今日ここに来たばかりなんですよ?」
沖田さんが低く言い放つと、烝さんはまいったな、というように顔を顰めた。