幸せの赤い糸
私の名前は柚姫羅藺夢。
この名前は大嫌い。
だって、いかにも可愛い子の名前って感じだから。
私は少しぽっちゃりのメガネの真面目ちゃんキャラで可愛いなんて程遠い。
「はぁー。」
中学校の長い坂道を登りながら自分のことを考えるとため息しか出てこない。
学校に着いて下駄箱に行くといつものようになってる。
上履きはもちろんなく、上履きの代わりにネズミの死骸が置いてあって"死ね"と書いた紙が貼ってある。
最初は相手にしなかったけど最近は毎日見てるからさすがに気持ち悪い。
「……っ!!」
やばっ、吐きそう。
あまりの気持ちの悪さに私は吐いてしまった。