Vrai Amour ~妃奈の場合~
恒輝さんがとってくれた一室に入ると、そこはまるで別世界。

目の前に広がる大きな窓からは、まるで天空にいるような夜景が広がり

広い部屋の奥にはキングサイズのベットがあった。

その上にはバラの花束がライトアップされている。



「初めての夜だから、ちょっと奮発してみた」



照れながらそう言う恒輝さんも少し緊張していて、つないだ指先が冷たい。



「恒輝さん・・・」


そっと恒輝さんの横顔を見上げると、ふわっと微笑んだ恒輝さんの顔がゆっくりと近づいてきた。











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